一般歯科

大切な天然歯をガリガリ削って治療するのは、歯科医師の本意ではありません。だからこそ、そんな治療がいらない早め早めのケアが何より大切です。

一般歯科

「そろそろ歯医者に行かなきゃなぁ...わかってはいるんだけど...ついつい...」そんな言葉をよく耳にします。「痛い、怖い、忙しい」などが主な理由のようですが「放置すればするほど、嫌な治療が避けられなくなってしまう」のも、まぎれのない事実です。

残念ながら「歯」はがんばり屋です

●痛くなってからすぐ来たのに、なぜ手遅れなの?
●痛いって思うようになったのはついこの前なのにどうして?

患者さまからこう聞かれることがよくあります。ご存知のように、体は何か異常が起こると「痛み」の信号を送りますが、歯は元来我慢強く、そんなに簡単には信号を送ってこないのです。よって虫歯や歯周病など歯の疾患は、痛みが起こったときにはすでにかなり進行してしまっていることがほとんどなのです。

治療を行う際は、できるだけ痛みを軽減できるように麻酔を使用いたします。歯医者が苦手な方も、ぜひご来院ください。

初期から末期までの虫歯の症状

虫歯の症状は、初期段階の「CO」から歯が崩壊する「C4」までの5段階の症状に区分されます。初期であれば軽い処置ですみますので、自覚症状がなくても、定期的な歯の健康チェックをぜひ行ってください。

CO(シーオー:初期虫歯)

●CO(シーオー:初期虫歯)
虫食い・黒ずみがなくても、歯が溶け出し、虫歯が始まった状態です。

C1(エナメル質う触)

●C1(エナメル質う触)
歯の表面を覆うエナメル質を溶かし、小さな穴があきます。痛みはほぼありません。

C2(象牙質う触)

●C2(象牙質う触)
エナメル質の下の象牙質まで蝕まれ、甘いものや冷たいものがしみることがあります。

C3(神経まで達したう触)

●C3(神経まで達したう触)
象牙質の下の神経まで達し、激痛をともなうことがほとんどです。神経がだめになってしまうと、歯ぐきがひどく腫れたり、炎症による膿が出たりします。

C4(残根状態)

●C4(残根状態)
歯は崩壊し、歯根だけが残った状態です。

初期段階の虫歯なら、「経過観察&メンテナンス」の選択肢も!

スマイルファミリーのおすすめポイント

当院では、初期の小さい虫歯は、削らずに経過観察することをおすすめしています。なぜなら、その進行段階の虫歯はエナメル質内で進行が止まることが多いからです。しかし削ってしまった場合には、逆に再発リスクの可能性を高めてしまいます。

ただ「小さな虫歯=放置してよい」ということではありません。必ず3か月後に、経過観察のご来院が必要です。ほとんどのケースは、3か月ごとの経過観察と必要に応じてのメンテナンス(クリーニングなど)を続けるだけで、悪化することはありません。

患者さまごとのご都合に合った治療を提案

「3か月後の来院は難しい」「小さくても虫歯ならすぐ治したい」などのご都合やご希望もきちんと伺います。その場合には、削るデメリットをご理解いただいた上で、患者さまごとに最適な治療方法を提案いたします。

歯周病

歯周病も虫歯と同様に、重症化するまで自覚症状がほとんど出ない病気です。重症化すると大切な歯を残すことが困難な状態となってしまうため、自覚症状がないときからの定期検診が重要です。予防によって発症を防ぐことができるのも、歯周病の特長のひとつです。

歯周病の進行具合と治療方法

歯周病の進行具合●軽度歯周病
軽度の場合、歯垢や歯石が歯と歯肉の間にたまることで細菌が繁殖し、歯肉に炎症が起こります。また、歯肉が腫れたり出血したりしますが、ブラッシングや歯のクリーニングで回復する状態です。

歯周病の進行具合●中等度歯周病
中等度になると、口臭や出血がひどく、歯石の付着も目立ちます。骨が後退し始め、歯周ポケットも深くなります。また、歯肉も炎症を起こしたり歯も動揺してきたりします。治療としては、歯肉溝の奥の歯石を除去します。歯肉溝に4mm以上の深さがある場合には、歯周外科をともなう処置も行います。

歯周病の進行具合●重度歯周病
歯肉が化膿して、真っ赤に腫れてしまった状態です。骨も壊されてしまうので、歯もグラグラ揺れてきます。歯周外科的処置が必要となりますが、場合によっては抜歯しなくてはなりません。

根管治療

歯も大切な体の一部です

根管治療

体の具合が悪いとき、適切な処置をせずに放置すれば悪化します。歯の疾患も同じで、放置すればするほど健康な状態に戻すことが困難となります。特に神経に達するまで悪化してしまった場合などは、根や歯肉の土台部分から修復する「根管治療」が必要です。

健康維持のための定期検診が当たり前の時代。歯も大切な体の一部として、定期的なチェックで健康を守りましょう。

根管治療とは

重度の虫歯などで神経の炎症を起こした場合には、神経除去と根管内洗浄を行う必要があります。それが根管治療です。

具体的には、虫歯を完全に除去し、さらに根管からだめになった神経を除去したあと、できてしまった空洞部分をていねいに洗浄し、薬を詰めて被せ物を装着します。虫歯菌がわずかでも残ると再発の可能性があるので、根管治療には精密な技術が必要です。

根管治療の流れ

【STEP1】虫歯部分を、器具を用いて取り除く
次へ
【STEP2】治療しやすいよう神経のスペースに穴を開ける
次へ
【STEP3】リーマーという専用の器具を使い、歯の根の感染部分を除去する
次へ
【STEP4】菌が入らないように、炎症が起きている根管の先まで薬を詰めて封鎖する
次へ
【STEP5】根管を治療した部分には、症例により詰め物・被せ物を取り付ける

まずは、お気軽にお口のお悩みをご相談ください。